ダイエットの新常識68:自宅で無塩の野菜スープを作ってみたらどうなる?

無塩スープ、“水っぽい”という不満に陥らないための工夫

出汁・ボディ・具材を分解すれば、満足感が生まれます

「塩抜きダイエット、どう始めたらいいの?」という人へ

「塩分控えめが健康にいいのは分かってるけど、何を食べたらいいか分からない」
「外食やお惣菜にはほとんど塩が入ってるし、自分で料理するのも面倒…」

そんなふうに思って、塩抜きダイエットの第一歩を踏み出せない方は多いのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、自宅で作る「無塩の野菜スープ」。
簡単で、材料費も安く、たっぷり作って何回かに分けて食べられる。
まさに“塩抜きダイエットのベース食”として理想的な一品です。

ただし――
実際に作ってみると、こう感じるかもしれません。

「身体にいいのは分かるけど、正直ちょっと味が薄い…」
「スープというより、野菜が浮かんだお湯みたい…」

これは**“水っぽさ”という無塩スープ最大の壁**にぶつかった瞬間。

でも大丈夫。
この壁を乗り越えるには、「出汁」「ボディ」「具材」という3つの要素に分解して考えるだけ。
今回は、その具体的な工夫をまとめました。

次回からは、実際のレシピも紹介していきます。
無塩スープ、ちょっとおいしくしてみませんか?


無塩スープで一番多い不満、「水っぽさ」

「味が薄いのは慣れるけど、水っぽいのは我慢できない」
「健康に良くても、食事としての満足感が足りない」

こうした声に共通するのは、味の“層”や“厚み”の不足。
無塩であるがゆえに、どうしても「お湯に野菜が浮かんでいるだけ」に感じてしまうのです。


スープを因数分解:「出汁・ボディ・具材」という3つの柱

この“水っぽさ問題”を解決するためには、スープを以下の3つに分解して考えます。

  • 出汁(うま味の土台)

  • ボディ(味の厚み)

  • 具材(見た目と食感)

この3つを意識すれば、塩なしでも「満足できるスープ」が作れます。


出汁:うま味の土台を選ぶ

出汁にはいくつかの選択肢があります。

  • 具材の野菜から出る出汁
     にんじん、玉ねぎ、キャベツ、大根などをじっくり煮ると自然なうま味が出ますが、やや薄めです。

  • 無塩の野菜だし(市販)
     ネットや自然食品店で購入可能。香味野菜や根菜を乾燥させた粉末タイプなどが便利です。

  • 魚介系の無塩出汁(鰹節・煮干し・いりこ)
     塩分を含まない素材を使えば、香り豊かに仕上がります。

  • 無塩の丸どり出汁(市販)
     冷凍やレトルトで無塩のチキンスープもあり。動物性のうま味を補えます。

※「無添加」と「無塩」は別物なので、原材料表示は必ず確認しましょう。


具材:見た目と食べ応えを演出

具材は、ほとんどの方が上手に使えています。
野菜の彩りや食感は、スープに視覚的な満足感と噛む喜びを与えてくれます。

  • にんじん、玉ねぎ、キャベツ、大根、さつまいも

  • ごぼう、れんこん、ズッキーニ、ブロッコリーなども◎

煮すぎず、食感を残すことが美味しさのポイントです。


ボディ:味の“厚み”と“満足感”をつくるカギ

ここが一番のポイントです。

ボディとは、スープ全体の“味の存在感”を支える要素。
例えるなら…

  • 味噌汁のボディ → 味噌

  • カレーのボディ → カレー粉+油+とろみ

  • チャウダーのボディ → ホワイトソース

  • 醤油ラーメンのボディ → 醤油ダレ+油+出汁

つまり、出汁とは別に、味を「重ねる」存在が必要なのです。


医師の提唱する「無塩スープ」は超シンプル

無塩スープを推奨する医師として有名なのが:

  • 前田浩さん(元熊本大学名誉教授)

  • 高橋弘さん(医学博士・ハーバード大学公衆衛生大学院修了)

両者とも、「野菜を水に入れて煮るだけ」のスープを提案しています。
これは「出汁=具材から」「ボディ=なし」という構成で、とてもシンプル。

ただし、多くの人にとっては「水っぽい」と感じやすいのも事実です。


YOSOUのスープはこうしています

当社「YOSOU」の無塩スープでは、

  • 出汁:昆布、しいたけ、煎り大豆

  • ボディ:豆乳、にんじんジュース、かぼちゃ、トマトソース

などを使用しています。

その結果、
「塩が入っていないのに、ちゃんと味がする!」という声を多数いただいています。
ボディを加えるだけで、スープの世界が変わります。


家庭でボディをどう作る?

家庭でボディを作る方法は、思っているより簡単です。
たとえば…

  • 野菜ジュース+豆乳

  • すりおろしにんじん+だし

  • トマト+かぼちゃのピューレ

など、市販の材料や冷蔵庫にある食材だけでOK
詳しいレシピは次回以降でご紹介していきます。


まとめ:塩なしでも「満足感のあるスープ」は作れます

  • 「味が薄い」は慣れる。でも「水っぽい」は我慢できない

  • 無塩スープをおいしくするカギは、「出汁・ボディ・具材」の三位一体

  • 特に「ボディ」の工夫が、スープの印象を大きく変える

  • 家でも簡単に工夫できるレシピは、次回から紹介予定!

「塩がない=物足りない」は、もう過去の話。
次は、あなたのキッチンで「おいしい無塩スープ」を作ってみましょう。

更にご興味がある方は、こちらで「無塩の野菜スープレシピ」をチェックしてみて!
https://yosou8.com/blogs/blog