ダイエットの新常識14:「知識としてのダイエット薬」使わない、賢く向き合う

現代の「ダイエット薬」はその選択肢が広がる一方、誤った使い方や過剰な期待によるトラブルも少なくありません。まず強調したいのは、当社ではダイエット薬の使用を推奨していないということです。その理由を詳しく見ていきましょう。


ダイエット薬を推奨しない理由

ダイエット薬は、たとえ一時的に効果があるように見えても、長期的な健康を損ないやすい側面を持っています。以下に主な理由を挙げます。

1. 副作用のリスク

ダイエット薬には多様な副作用が存在します。心拍数の増加、血圧上昇、不眠、胃腸障害など、軽度なものから重篤なものまで報告されています。

2. 長期的な効果が乏しい

薬は使用している間だけ効果を発揮することが多く、服用をやめるとリバウンドが起こりやすいという欠点があります。

3. 根本的な改善が得られない

薬に頼ると、食生活や運動など、健康的な習慣を築く機会が失われる可能性があります。

4. 精神的依存のリスク

薬に依存すると、自己管理能力が低下し、ストレスや不安が増大することがあります。

5. 基礎代謝への悪影響

一部の薬は代謝を不自然に操作し、結果として基礎代謝が低下。長期的には逆効果となる可能性があります。

6. 筋肉量の減少

急激な体重減少は筋肉を減らすことがあり、基礎代謝のさらなる低下を招きます。

7. 心血管リスクの増加

一部の薬は心臓や血管に負担をかけるリスクを持っています。


現在市販されているダイエット薬の種類

ダイエット薬を正しく理解するには、まずその種類を知る必要があります。以下は「食欲抑制薬」と「脂肪吸収抑制薬」に分類される主要なダイエット薬の概要です。


1. 食欲抑制薬

日本国内で処方される薬
  • サノレックス(マジンドール)
    食欲を抑制する短期肥満治療薬。BMI35以上の高度肥満症患者に処方されます。
  • リベルサス(セマグルチド)
    GLP-1受容体作動薬。満腹感を促進し、食欲を抑える。主に糖尿病治療薬として利用。
  • ウゴービ(セマグルチド注射薬)
    GLP-1ホルモンの働きを模倣し、食欲を制御。2型糖尿病患者や高度肥満患者に処方。
自由診療で使用される薬
  • サクセンダ(Saxenda)
    GLP-1受容体作動薬で、満腹感を促進し体重減少を促す。
  • Qsymia(クシミア)
    食欲抑制剤フェンテルミンと抗てんかん薬トピラマートの複合薬。アメリカではFDA承認。
  • Contrave(コントレイブ)
    食欲抑制とストレスによる過食を防ぐ複合薬。
  • フェンテルミン
    海外で広く使用される食欲抑制薬。
  • フルオキセチン
    抗うつ薬としても使用され、食欲抑制効果がある。

2. 脂肪吸収抑制薬

日本国内で処方される薬
  • ゼニカル(オルリスタット)
    脂肪分解酵素リパーゼを阻害し、脂肪の吸収を抑制。
  • ベルビーク(ロルカセリン)
    中枢神経を通じて満腹感を促進。
自由診療で使用される薬
  • オルリスタット
    脂肪の消化を抑制。
  • メトホルミン
    糖尿病治療薬だが、体重管理にも使用。
  • アカルボース
    糖の吸収を抑制し、血糖値の安定化を図る。
  • ベイスン(ボグリボース)
    小腸での糖吸収を抑制。
  • リポバン
    植物由来の成分を使用し、脂肪の吸収を抑える。

ダイエット薬の利用を考える際の保険適用と自由診療の違い

保険適用のケース

保険適用は、単に「痩せたい」という希望ではなく、以下の条件を満たす場合に限られます。

  1. 病的肥満
    BMI30以上で、糖尿病や高血圧などのリスクが高い場合。
  2. 合併症のある場合
    糖尿病や心血管疾患の治療の一環として肥満が問題となるケース。
  3. 生活への重大な影響
    睡眠時無呼吸症候群や関節痛など、肥満が引き起こす症状。

自由診療のケース

美容目的のダイエット希望や軽度の体重管理の場合は保険適用外となり、自由診療の枠で提供されます。


まとめ

ここまで調査を行ってきて分かったことは

「痩せたい!」
「スッキリしたい!」
「むくみが気になる!」
「お腹の脂肪を何とかしたい!」
こういった我々の「美容目的」(ダイエットニーズ)と、

「肥満が度を超しており心臓に負担がある」
「肥満のせいで、関連する疾患が体内に認められる」
という「医療目的」の治療とは、

その深刻さが全く異なるということです。

「ダイエットの薬が保険適用で手に入ることもある」という勘違いをしている方も少なくありませんが、完全に間違っています。
そもそも「ダイエットしたい」という目的のために、薬が保険適用になることはありません。

  • 医療目的: 健康維持や疾患予防のために処方される。
  • 美容目的: 自由診療の枠組みで自己負担となる。

ダイエット薬に頼るのではなく、健康的な生活習慣を整えることが長期的な成功につながります。この情報を知識として活用しつつ、薬ではなく自分自身の努力と習慣改善で目標を達成していきましょう。
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【塩分ファスティング(とこわか式塩抜きダイエット)】
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・食べても痩せるダイエット法
・3日(もしくは2日)間、塩分を一切摂取しない日々を実践。
・1日3食しっかり食べ、水分も摂取。塩分だけをカット。食欲は我慢しない。
・その後、味覚・体型・心境の変化を確認。以前とは異なり、塩分量をケアしながら生活できるようになっている為、あなたはリバウンドしにくい味覚へと変化。