ダイエットの新常識9:糖質制限では「むくみ」が解消できない理由
結論:糖質制限ダイエットでは、むくみ解消に効果は期待しにくい
糖質制限ダイエットが注目される理由は、「脂肪を燃焼させる効果があるから」です。
特に内臓脂肪型肥満(お腹周りの脂肪、いわゆるメタボ肥満)に効果が期待される一方で、「むくみ」の解消にはつながりにくいと言えます。
糖質制限ダイエットを成功させるには厳密な食事管理が求められますが、その代償として健康や幸福感を犠牲にするリスクがある点にも留意が必要です。
糖質制限ダイエットの基本とは?
糖質制限ダイエットでは、糖質(炭水化物)の摂取量を大幅にカットし、その代わりに脂質とタンパク質を増やしてエネルギーを補います。糖質の摂取を控えることで、体は脂肪を分解して「ケトン体」を生成し、これをエネルギー源として利用します。これが糖質制限ダイエットの根幹です。
糖質制限ダイエットと肥満タイプの関係
肥満は大きく以下の3タイプに分けられます:
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内臓脂肪型肥満
お腹周りに脂肪が集中し、生活習慣病のリスクが高いタイプ。男性や更年期以降の女性に多く見られます。糖質制限ダイエットに適しており、効果が出やすいとされています。 -
皮下脂肪型肥満
お尻や太ももなど、皮膚の下に脂肪が蓄積するタイプ。特に更年期の女性に多い傾向がありますが、糖質制限では改善が難しいことが知られています。 -
水太り型肥満(むくみ型肥満)
体内に水分が滞留しやすいむくみが主な特徴。塩分の過剰摂取や水分代謝の低下が原因です。このタイプには糖質制限はほとんど効果を発揮しません。
糖質制限でむくみは取れるのか?
糖質制限ダイエットがむくみの改善につながる可能性はありますが、効果には個人差があります。糖質制限を行うと、以下のようなメカニズムで一時的にむくみが改善するケースがあります:
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インスリンの抑制
インスリンは体内に水分や塩分を保持する役割を持つため、糖質制限によりインスリン分泌が減少すると、余分な水分が排出されやすくなることがあります。 -
グリコーゲンの減少
糖質が不足すると、筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンが消費されます。この際、グリコーゲンと結びついていた水分も体外に排出されるため、むくみの改善につながる場合があります。
ただし、むくみの原因が糖質やインスリンだけでなく、塩分の過剰摂取やホルモンバランスの乱れに起因する場合、糖質制限だけでは根本的な解決には至りません。むくみ改善には塩分コントロールも欠かせません。
糖質制限ダイエットのデメリット
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便秘のリスク
糖質を制限すると、食物繊維が不足しやすくなり、便秘を引き起こす可能性があります。 -
継続困難
長期間にわたる厳しい糖質制限は、栄養バランスを崩し、健康を害するリスクがあります。また、炭水化物への強い欲求が生じやすく、リバウンドのリスクも高まります。 -
筋肉量の減少
糖質が不足すると、体がエネルギーを補うために筋肉を分解し、基礎代謝が低下する可能性があります。 -
副作用(ケトン体の増加)
ケトジェニック状態では、ケトン体が増えることで頭痛や吐き気、口臭などが発生することがあります。 -
集中力の低下
糖質は脳の主要なエネルギー源です。そのため、糖質を制限すると集中力や判断力が低下する場合があります。
糖質制限ダイエットは「ガチ」でなければ効果がない
糖質制限ダイエットで体脂肪を効率的に燃焼させるためには、ケトジェニック状態を維持する必要があります。つまり、「糖質を徹底的に減らす」ことが必須条件です。これにより、「なんちゃって糖質制限」や「ゆるい糖質制限」ではほとんど効果が期待できません。
さらに、継続の難しさが糖質制限の大きな課題です。一度中断すると、炭水化物への欲求が高まりリバウンドしてしまうケースも少なくありません。
塩分ファスティングで「むくみ解消」を目指す
むくみの原因を改善するためには、糖質だけではなく塩分にも目を向けることが重要です。糖質制限がむくみに与える効果は限定的であるため、塩分ファスティングのような方法で根本からアプローチする方が効果的です。
糖質制限が適しているのは、脂肪型肥満、特に内臓脂肪型肥満に悩む方です。しかし、むくみ型肥満に対しては、塩分摂取を見直し、水分バランスを整えることが成功への近道です。
糖質制限だけにこだわる必要はありません。むくみの解消には「塩分コントロール」を含めた総合的なアプローチが求められます。
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・食べても痩せるダイエット法
・3日(もしくは2日)間、塩分を一切摂取しない日々を実践。
・1日3食しっかり食べ、水分も摂取。塩分だけをカット。食欲は我慢しない。
・その後、味覚・体型・心境の変化を確認。以前とは異なり、塩分量をケアしながら生活できるようになっている為、あなたはリバウンドしにくい味覚へと変化。