リンパ浮腫(ふしゅ・むくみ)とは?どんな時になるの?改善方法を紹介します。

リンパ浮腫(ふしゅ・むくみ)は通常のむくみとは異なり、リンパ系によって発生するむくみです。通常のむくみは体の一部に水分が溜まることによって発生しますが、リンパ浮腫はリンパ管内に回収されなかったリンパ液が腕や脚に溜まることで発生します。

リンパ管とは?

リンパという言葉は聞いたことがあるけれど、どんなものかわかっていない人も多いでしょう。リンパ管は、静脈と共に全身の血液からリンパ液(不要な水分・老廃物など)を排出させ、静脈へ戻す働きを持っています。リンパ液にはタンパク質、ミネラルや損傷した細胞、がん細胞、細菌やウイルスなどが含まれています。

リンパ管に原因があると、この不要なリンパ液を排出することができず、むくみが発生してしまいます。

リンパ浮腫の判別方法

リンパ浮腫は、その多くががんの手術や治療でリンパ機能が低下することにによって発生します。動かしにくい、だるい感じがする、押したら痕がつく、皮膚が硬くなる等の症状が出たらリンパ浮腫を疑いましょう。

また、手術や治療以外の原因でなくても、原因不明によるむくみや生まれつきリンパ浮腫を発症する方もいます。治療を行なわないままむくみが進行してしまうと、機能障害、感染症、悪性腫瘍の発生リスクが高くなるため、少しでも違和感を感じた方は医師の診療を受けましょう。

リンパ浮腫の対処方法

適切な治療法によりリンパ浮腫の進行を抑えたり、症状の緩和を行うことができます。スキンケア、用手的リンパドレナージ(医療的なマッサージ)、弾性包帯や弾性着衣(ストッキング等)による圧迫、弾性着衣などで圧迫した状態で行う運動を行うことによって、リンパ管に回収できなかったリンパ液をリンパ管に戻す手助けを行うことができます。担当医師の指示のもとで、適切な対処方法を選択しましょう。

リンパ系が原因ではないむくみの時は?

リンパ系が原因ではなかった時は、通常のむくみが原因です。通常のむくみは血流の低下によって引き起こされます。塩分の摂り過ぎ、アルコール、ホルモンバランス、運動不足によって発生するため、それぞれに合わせた改善方法を行いましょう。